この秋に公開された『mid90s ミッドナインティーズ』を紹介したい。監督は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど俳優としても評価の高いジョナ・ヒル。彼が脚本を手掛けた初監督作品。ジョナ・ヒル自身が少年時代を過ごした90年代のLAを舞台に、13歳の少年の成長を描いた青春ドラマ。
90年代半ばのファッションやカルチャーを取り入れたサントラが素晴らしく、Marshallのスピーカーでも是非、聴いてほしい。音楽を担当したのはナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー。トレント・トレズナーといえば、アカデミー作曲賞を受賞した『ソーシャル・ネットワーク』をはじめ、『ドラゴン・タトゥーの女』、『パトリオット・デイ』などこれまでにも数々の素晴らしい作品を残している。
劇中は90年代ヒップホップの王道、The Pharcyde やA Tribe Called Quest からPixies やNirvanaなど幅広い選曲。中でもMorrisseyの“We’ll let you know”が劇中で効果的に使用されていて心にしみる。