音楽を通して自身のスタイルを表現するアーティストにとって、オフの時間はとても大切。世界中のアーティストから愛され続けるイギリス発のアンプメーカー、<Marshall>による本連載企画では、そんなアーティストのオフの時間=チルタイムを切り取り、Marshallよりこの度リリースされたポータブルスピーカー“Emberton”とチルタイムの関係性をお届け。ジャンルもスタイルも異なる三者三様のアーティストが過ごすチルタイムから、それぞれのオフの時間との向き合い方を感じ取って欲しい。最終回を飾るのは、アーティストやトラックメイカー、ファッションモデルなど多岐にわたって活躍するMeirin。作詞作曲からトラック制作など全てを自身で手掛けるソロプロジェクトのZOMBIE-CHANGでは、先日2年ぶりとなるアルバム『TAKE ME AWAY FROM TOKYO』をリリースし話題に。テクノやハウス、エレクトロなど多様な電子音を取り入れた楽曲が魅力だけど、そんなイメージとは一転して都内の公園でゆっくりと過ごす贅沢なチルタイムを覗いてみよう。
開放的な空間と良質な“音”で
ストイックな生活に息抜きを
撮影場所として指定された都内の公園で到着を待っていると、まさかのキックボードに乗って姿を現したMeirin。予想外すぎる登場に少々驚きつつも、撮影だからといって飾ることのない自然体な姿が微笑ましい。Meirinと言えば、ローファイなサウンドに中毒性のあるトラックや、CG&アニメーションの独特な世界観を感じるMVなど、作品を通して個性的なイメージが強いから、ライフスタイルについては想像がつかないのが正直なところ。そこで早速オフの日の過ごし方について聞いてみると、「それ自分も疑問なんですよね」の一言。普段からオフに対する意識はほとんど無く、音源制作に没頭する毎日を過ごしている。でも、制作に息詰まったときは一人で公園に訪れて気分転換をすることもあって、音楽を聴きながら散歩したり、走ったり、踊ったり、絵を描いたり、ボーッとしたり。街と自然が一体化したちょうどいい場所で、心身ともにリフレッシュするのがMeirin流のチルタイムの過ごし方。そんなときでも音楽は欠かせず、ガバテクノを聴きながら散歩するのが今の気分なんだそう。風呂とかトイレにいる仕事以外の時間に、案外良いアイデアを思い浮かぶなんてことがよくあるけど、Meirinの場合もまさにソレ。何気なしに公園を散歩していると、制作に活かせそうな新しいアイデアを思いつくことも結構あって、「たまには息抜きしなきゃ」なんて思うことも増えたんだとか。
そんな外でのリフレッシュには、人の話し声や風が吹く自然の音+αで、好きな音楽を楽しめるポータブルスピーカーがぴったり。部屋=制作場所だけじゃなく、開放的な気分で過ごす公園でのチルタイムにも良質な“音”が必要だ。
Meirin
アーティスト、トラックメイカー。モデルとしても数多くのファッション雑誌で活躍。パンクをはじめ様々なジャンルの音楽に傾倒し、今年の8月に発表した約2年ぶりの新作アルバム『TAKE ME AWAY FROM TOKYO』は、アナログ12インチ盤としてもリリース。テクノ、ハウス、エレクトロなど様々な要素を取り入れ、Meirinの世界観を存分に感じ取れる作品に仕上がっているので是非チェックしてみて欲しい。@meirin_zzz
Photograph_Ryo Sato
Videograph_Kei Doguchi